ここのところ、バッハのお勉強に入った生徒さんが結構います♪
バッハは、学校の音楽室の肖像画をみると白い髪の縦ロールのおじさんというイメージしかない方もいらっしゃると思います笑
昔は、みんなあんなカツラをかぶっていたんですよね~
うちの教室では、初めてのバッハは、アンナマグナレーナの為の小品集という本を使います。
教室によっては、バッハの作品だけでなく、いろんなバロック時代の作品を触れさせるのに、プレインベンションという楽譜を使うところもあると思いますが、うちは昔からこの本です☆
この本は、バッハの後妻の練習用にバッハが作ったもので、のちに、フランス組曲になる曲が入っていたり、バッハの息子の作品が入っていたりします。
この本は、舞曲で構成されていて、メヌエットやポロネーズやミュゼット等の踊りの曲となっています。
有名な、レーソラシドレソソのメヌエットなども入っていますが、この曲は、近年では、バッハの作品ではなく、ペッツォルトという人の作品だと分かっています。
この時代は、ピアノではない楽器で演奏され、独特な弾き方があるため、この本でそれを覚えてもらっています。
一般的に、真面目にやっていれば、バッハの作品に触れるのは、インベンションという15曲からなる2つの声部で出来た曲が始めだと思いますが、ここからだと、曲自体が難しいのに弾き方やパターンを覚えるのが大変なため、このアンナマグナレーナの本から少しづつ慣れておくと本当にスムーズに楽に入れます♪
うちの教室では、校訂版という誰かがこういう風に弾いたらいいのではという、アーティキレーションという跳ねるとか繋げるとかそういう指示を書き込んである楽譜ではなく、原典版というバッハの時代の楽譜そのままのものを使用します♪
原典版には強弱を含め、何も書いていません。
つまり、人によって切ったり跳ねたり繋いだり色々な解釈がありますが、どう弾いても間違えではありません。
ただ、暗黙のルールだったり、パターンだったりがあるので、それを学んでもらいたいのです。
アンナマグナレーナの本を使いそれらを覚えながらインベンションに入るとあまり、指示しなくても、自分でパターンを見抜いてみんな弾いてきます☆
インベンションになると、2声なので、2つのメロディーを同時に聴き、うたうように弾かなくてはいけません。
耳を使うので、音楽教育の上では本当に重要な本で、インベンション15曲がおわると、シンフォニアという3声の曲を15曲やります。
その後24曲づつの平均律第1・2巻へと入りますが、平均律は音大レベルです☆
バッハは、小さい子から音大生に至るまで学ぶべき重要な作曲家です。
ですから、音楽大学の入試には必ずバッハの試験があります☆
バッハは、弾く生徒さんも難しいですし、教える方も難しくて面倒臭いため、やらない教室もあると思いますが、うちはできるだけ、指の体操の本、練習曲、バッハ、曲の4冊をやるようにしています♪
アンナマグナレーナで、私は、バッハの弾き方だけでなく、ドイツ音名や楽典的なことも一緒に教えていきます
バッハは難しくていや!というお子さんもいますが、沢山やっていくと慣れてきます
それに、やっぱり偉大な作曲家ですから曲が素晴らしい!
バッハを学ぶようになったら、立派なピアニストです!
みんな頑張れ!