ここのところ、お家での親御さんのかかわり方や、練習してくれない、ピアノに気持ちが向かないなど、何件か生徒さんの親御さんからご相談を受けました
お教室によってカラーがあり、いらっしゃる生徒さんのニーズもあり、先生の考え方があり、いろんな気持ちがあって1つの教室が出来ています
まぁ、数年やっていると、ママの情報網は凄いので、あそこの教室はこんな感じとかまわることもあるでしょう
また、発表会を聴かれてのイメージもあったりするでしょう
娘のお友達の発表会を聴きに行くと、先生はお若くてバリバリ完璧に弾かれるのですが、生徒さん達は、かなり背伸びした、完璧には弾き切れない選曲なので、それなりの出来で弾いています
でも、とてもみんな楽しそう
こういうのも、いいんだろうなと客観的におもったりします
楽しくなきゃ続かないですもんね
じゃあ、うちの教室はどうか・・・
昔は、本当にアスリートのようにみんな完成度高く誰も止まることなく弾いていましたが、今はいろんな生徒さんがいて、また共働きのご家庭も多い為、お家での練習がみれないご家庭も多く、でもみなさん今も昔も熱心にやってくださっている方の教室だと思っています
なので、発表会もそれなりにいい出来だと思っています
でも、いままでもいましたけど、上手な生徒さんが多いから、うちの子は下手だし、練習しないしとおっしゃって、先生に申し訳ないと辞めさせようかと考えているなんていわれたこともありますし、私にははっきりいわなくても、要するに並んで弾かすのが恥ずかしいから・・・とか、子供自身がそう感じているとか、それで気持ちが落ちてしまってというお話もたまに聞きます
でもね、当の私は、そんなこと全然おもってないんですよ!
能力に差があるのは当たり前ですが、人と比べる必要はないと思います
その子なりの成長を応援したいんです!
上手な子はどんどん進めばいいですし、指の動きがあんまりよくなくて上手く弾けなかったとしても、少しづつみんな成長しています!
出来ないから習うが習い事の基本じゃないんでしょうか
自分でどんどんできるなら先生はいらないのです
数年前のブログにも書きましたが、種をまいて水をあげているところなんです
早く芽を出してお花を咲かす子もいれば、花が咲くまで何年もかかる子もいるんです
私は、どの子にも時間がかかっても満開の花を咲かせたいんです
だから、親御さんは是非他のお子さんと比べるんではなくて、自分のお子さんの成長を見逃さずに見守って頂きたいんです
昔、あるお母様から、お子さんが教室のお友達からに、まだそこなのと言われてやる気をなくしてしまっていると言っていたのですが、つい先日、今度はあとから入ったそのお友達のご兄弟がどんどんうまくなって私はここをやってるのにまだそこ?みたいなことをいわれるようになって、さらにやる気をなくしていますと言われました
もちろん、お友達の方の親御さんは全く気付いていません
よくありがちですが、親御さんが経験者で、良くおうちで練習をみてくださると、さくさくと進んでいきます
でも、そんなお友達ばかりではありません
親御さんが全く分からないというおうちもあります
ですから、お家での練習をあまり見てあげられず、進みが遅いので、さくさく進んでいくお友達がなにげなく言った一言に親子で傷ついてしまうのです
でも、私は、そのサクサク進む生徒さんと同じように、その子にも成長を見ているのです
歩みは遅いかもしれないし、親御さんのお家での練習の見方にたとえ期待が出来ないとしてもです
これからも、このようなことはおこるかもしれないと思うので、お願いしたいのですが、是非、親御さんがお子さんの成長を期待してあげてください
例えばです、学芸会で小さな役をお子さんが演じるとします。
もし、おうちの方が、お子さんに、「学芸会絶対見てるから、頑張ってね!」とか「パパやママに聞こえるように大きな声でセリフをいってね!」とか、「沢山拍手するから練習頑張ってね!」といってもらえたら子供は気分があがるんじゃないでしょうか
先生やお友達にいわれたら、プレッシャーになるかもしれませんが、ご家族ですから、自分を応援してくれているという気持ちが子供は絶対嬉しいと思うんです
発表会で、自分の子供よりも上手なお子さんと比べるよりも、自分のお子さんの発表を楽しみにしているよ!という気持ちを伝えてあげて欲しいんです
子供はきっと頑張りますよ
うちの子供の話で恐縮ですが、バレエをやめてから、2人とも体操を習っているんです
上の子は、本当に体育が苦手で、運動会も大嫌いなんです
で、下の子供が体操を習い始めた時に、1年間習ってごらんと勧めたんです
すごくできないが少しできる、普通にできるを目標に行ってごらんと
勿論、体操教室の中には、運動神経が良い子も沢山いて、上の子が出来ないことをバカにしてくるお友達もどうやらいるようなのです
娘に向かって、カメとか、どんくさいとか・・・
メソメソして帰ってくることもありました
でも、私は、娘に、出来ないから習いに行くんだよ
出来ないのを少しでもできるようにするために習いに行ってるんだから、気にしないで楽しんで行っておいでといつも励ましました
跳び箱も最初は3・4段しか飛べませんでしたが、6段は飛べるようになりました
逆上がりも全然出来なかったのが、時々できるようになりました
先日学校の体力テストの結果が、万年最低のEだったのが、普通のCになりました
私はとても嬉しかったです
出来ることがもっと出来るようになるのも素晴らしいし嬉しいことですが、ちょっとの成長でも嬉しいものです
それを、沢山褒めてあげて欲しいのです
だから、今度のクリスマスコンサートも、来年の発表会も凄くたのしみだよ!って沢山伝えてあげてください
教える私も同じ気持ちです
練習も、ちょっと上手くなったら凄くほめてあげたらいいんです
お家での練習を分からなくて見てあげられなければ、その旨を遠慮なく私にお話に来てください
決して恥ずかしいことではないんです
先日、ある生徒さんの親御さんに相談されて、復習型のレッスンに変えたんです
それから、毎日の練習回数も生徒さんが出来る回数を自分で決めさせて
今は、無理なくレッスンに来れているようで嬉しく思います
親御さんの役目は、教室に連れてくることと、良い時も悪い時も見守って励ましていただくことで、練習させるのも、時に叱るのも全部先生の仕事です
私の両親は全くピアノが弾けませんし、練習も見ませんでした
だから歩みはビックリなカメみたいで、物凄く下手だったんです。でも、親は辞めたがる私をひきずって教室に連れて行きました。
そんな時代があって、今ピアノの先生をしています
自分の子供時代からしたらみんな天才です笑
みんなでお子さんの成長を楽しんで頂きたいです♪