今日は、春を感じる陽気ですね♪
この間の日曜日に、私は、コンサードグレードと呼ばれるヤマハの新しいグレードのアドバイザー(試験官)をしてきました
38名の方の演奏を聴いて講評と評価をつけるのですが、このコンサートグレードは、コンクールのようにハイレベルなものではなく、また比べられることもなく個々の演奏に対して評価され、コンクールなどにはでれなくても舞台で演奏する機会を増やしていきましょうということで、人前で課題曲と自由曲を演奏して、その場で合否の判定が分かります。
初回で、合格シールをはる手帳がもらえ、3・5・7・10回受験するとメダルがもらえますので、一度受けだすと楽しくて何度も受けている方もいるようです。
この春から、ヤマハの生徒でなくても受験できるようにもなりました。
コンクールのようなみんなが上手という場ではなく、普通のお子さんが演奏するのを聴くのは、私の場合は、勤め先のヤマハの発表会やグレードくらいで、いつも自分の目線で指導しているのでかなり面白いです。
例えばブルグミュラーの曲1つとっても、解釈がいろいろ。
私はそんなにペダルは使いませんが、ずっと踏んでいる子もいたり、リタルダンド(だんだんゆっくりすること)のかけ方も、人によってかなりおおげさだったり、装飾音符の入れ方だったり。
でも、聴いていて思うのは、やはりコンクールなどに入れているような上手な先生の生徒は、おそらくコンクールなど受けたりはしないレベルであっても、趣味の子もやっぱりどの子も上手で勉強になります。
これって結構重要だと思います。
上手なこというのはある程度は誰が教えたって上手になりますが、そうではなく、不器用な子だったり、指の動きがぎこちなかったり、理解に時間がかかってしまう子たちをどう、引っ張り上げるかというのが本当の先生の力量ですよね☆
教えていて、私の子供時代に比べたら本当にみんな上手なんですが、それでもやっぱり出来る子ばかりでなく、むしろ出来ないの子が多いのだと思います。
それをお家で親御さんが一生懸命練習させて何とかなっているパターンもあると思います。
底辺をどこまで上げられるか(もちろん嫌にならずに)が先生の力量ですね
それと、やはり、聴いていると、癖のある弾き方音楽センス、これは生徒が自分でやっているのではなく、完全に先生の好みだと思いますが、そういう方もいます。
それはそれでいいとは思いますが、私は、余計なことをしなくても、既に曲が良いのだから、シンプルにきれいな音で弾いていけばいいのではと思いますので生徒さんの指導はあくまでナチュラルな解釈です。
今の時代、大学だって音大だって選ばなければ全入に近い感じですし、コンクールだって山ほどあるし、上手になれば道はいくらでもありますが、殆どの方は、趣味なわけで、私は、どの生徒さんにもいつか私の元を離れても、自分で譜読みしてピアノを弾いて音楽を楽しめる生徒さんを育てたいと思っています
勿論専門を目指す方も現在も何名かいますが、その子たちには、癖のない音楽や音作り、テクニックなどの基礎を学んでもらい、いつか大学の先生のところに行っても、無理なく可愛がっていただけるように引き継げるようにしていきたいと思って指導していきたいと思っています
生徒の皆さん方も、自分のお教室の発表会だけでなく、お友達の発表会にも是非足を運んで、色んな演奏を聴いてみるといいと思います。
逆に、是非ピアノをやっているお友達がいたら、発表会に声をかけて聴きにいらしていただいてくださいね♪