今週の日曜日に、今年の町田ピアノコンクールの受賞者演奏会がありました☆
今年は、華美ちゃんが、出演されるので、張り切って出かけましたよ!
華美ちゃんは、ブラームスのラプソディ第1番を弾きました。
もう、何か月もやり、何度も本番を積んだ曲。
本人もウンザリするくらいさらって、もう終わりと思ったら、受賞者演奏会でもう一回と、モチベーションを保つのが大変だったと思います。
本番は、ちゃんと立派に弾き切りました♪
良かった良かった(^^♪
本人とも、今度こそ、さよならブラームスだね!といいました。
次は、音高の入試曲です。
欲を言えば、華美ちゃんは、全部を頑張りすぎて、単調になってしまうので、豊かな音色で、豊かな表現を磨きたいです。
次は、ベートヴェン。
どこまで、表現できるかな。
頑張っていきましょう!
華美ちゃんの演奏も楽しみでしたが、今年は、大きい子たちの演奏も楽しみに行きました。
難しい曲を、バリバリと弾き切る集中力は、本当に素晴らしかったです。
流石、とても、音色も表現も豊かで、お腹がいっぱいになりました☆
それと同時に、やっぱり大変な世界だなとも。
こんな風に、弾ける人というのは、何万といるわけで、その世界で生きていくのは本当に大変です。
華美ちゃんも、うちの娘も、そして、あとに続く生徒さんのなかにもその世界を目指していくんだなと思うと、大変だなと。
この間、娘が、音楽で生きていくの大変だなと突然言いました。
で、私の言った返答は・・・
「そりゃそうよ、音楽で生きていくのは本当に大変よ。
ましてや、それで生計を立てて生活していくのは並大抵のことじゃないし、運もあるし。
でも、今は、生活できるかとか、そういうことは考えないで、やりたいと思ったらとにかく頑張りなさい」
といいました。
音楽でたべていくのは大変だからという理由で、その道を反対される、された、諦めたというのは珍しい話でもなんでもなく、超一流の音大や留学経験があったって、コンクールの入賞歴があったって、仕事がある人の方が少ない世界。
でも、自分が、それだけの才能もなかったし、不安もあったけれども、音大に行きたかった、ピアノの先生になりたかったという理由だけで、音大に行き、そして、その人生でよかったと思っているので、娘にもやらせたし、そしてやらせて良かったとも思っているので、やりたかったらやったらいいと思っています。
こうやって、大変だなと思う反面、それでも、私は、やっていてよかったと思えるので。
そして、生徒さんが、音楽の道に行きたいとか、ピアノの先生になりたいとか、言ったときには、ふ~んと流さず、真剣に向き合ってあげたいと思います。
実は、最初に教えた、音大卒のゆみえちゃん。
ゆみえちゃんは、小さいころからピアニストになりたいと言っていたそう。私のところに来たときは、どこにでもいる弾けない子でした。(ごめんね笑)
ある日、私が、何気なく、ゆみえちゃんの夢ってなあに?と聞いたら、ピアニストというから、本当にビックリ。
その当時は、お母様もほとんどレッスンにいらっしゃることもなかったので、若かった私は、お母様にお手紙を書きました。
ゆみえちゃんが、将来ピアニストになりたいといっています。
ピアニストは、現実的に無理でも、本当に音大に行きたいとなっても、大丈夫なように、準備しておくのはいかがでしょうか。と・・・
お母様は、ゆみえちゃんのピアニストの夢を、笑い飛ばしてらしたようでしたが、私の手紙を読んで、大変感激してくださって、それから随分変わられました。
ほどなくして、小5から高2まで、ゆみえちゃんは、長い長い反抗期に入られ、私ともバトルをかなり繰り広げましたが、無事に音大にも入り、卒業後は、公立の音楽の先生をされています。
私が、子供の時本当にヘタだったのに、ゆみえちゃんと同じように音大に行きたい、ピアノの先生になりたいといったときに、先生が向き合ってくださり、夢を叶えていたため、その時も今でも、小さいときのヘタは本当にわからないなと思うので、やってみたいなら頑張ればいいが私のスタンスです。
私の生徒さんの中にも、1人とかではなく、何名か、お父様の理解が得られないという方がいます。
お父様は、家族のために外で苦労して働いていらっしゃるので、すごく現実的なんだと思いますし、それは、正論だとも思います。
でも、最近、就職の際に、音大生はつかえるというのが浸透しつつあるようです。
音楽をやっている方って、先生が絶対だし、どんなに厳しいレッスンでも、毎日練習を重ね、本番をこなし、幾度の困難を乗り越えています。
それは、今の若者には、なかなかない経験値なんでしょうか。
ちょっと注意したら、ちょっと嫌なことがあったらあっさり会社を辞めてしまったりする時代です。
なかなか、集中力と忍耐力のある若者は貴重なんでしょう。
この話は、うちの主人もわかる気がするといっていました。
将来、本当に音楽の道でやっていけるかは誰にもわかりません。
だから、普通は止めるのかもしれませんが、私は、音楽が好きだったら、ピアノが好きだったら頑張ってみたらいいと思うし、ゆみえちゃんの時と同じように、生徒さんの夢は応援したいなと思います。
長い人生、後悔しないように頑張って欲しいです。