中学受験とピアノ

先日の「頑張って続けようよ」という題のブログは、中学生の高校受験とピアノについてのお話でしたが、それを見られた保護者の方から中学受験の場合はと、お話をいただきました☆

 

ここ近年は、都立の中高一貫校があったり、この辺りも、新興住宅地で教育熱心な方多いのでしょう、中学受験を考えて塾に通われている方も多いです。

 

私も20年ピアノ講師をやってきて、数々の受験生を見てきました☆

昔、上の子の出産前までは、調布に1日出張レッスンに行っていて、確か、6軒ぐらいのお宅をまわってましたが、全員、中学受験をしました。

どのお子さんも、小6入試の週の2月頭の週だけお休みされて、普通にやっておりました。

ピアノは、とっても、のんびりでしたし、そのピアノの日しか弾いてないという子もいましたが、ディズニーの連弾をしたり、とても楽しんでいました。

勉強ばかりやっているより、たまに違うことをすることでどうも逆にいいみたいでと。

どの子も、ピアノは、のんびりでしたが、かなりの進学校に進まれました☆

 

同じく、上の子のが1歳半ぐらいまでは、町田のヤマハも教えていましたが、地域柄、こちらも、ほぼ全員受験組でした。

中には、私は、受験していたことすら知らず、終わってから、実は受験してまして、フェリス女学院に決まりました!なんて言ってきた方も笑

 

受験ときくと、塾での成績や模試の成績が上がらないとか、焦りもあると思いますし、他のことをやっている場合ではないし、レッスン時間もお月謝も練習時間ももったいない、さらに言えば、往復の時間さえもったいないと、焦る気持ちはわかりますが、20年見てきての感想は、中学受験に限らず、高校・大学受験も勉強だけに絞らない方が、結果的にうまくいっている気がします。

人間の集中力なんて、そうそう長く続くものでもありませんから、息抜きとしてその時期はピアノという習い事をしたらいいと思います。

 

とにかく、ポイントは、体と骨が成長しているときに辞めてしまうと弾けなくなるです!

 

中学受験は、小5・6年がとても大変で時間がありません。

この時期は、細く長くの時期で、発表会の曲を半年一年かけて譜読みするとか、ディズニーの連弾とか楽しめるものをやるとか、曲だけやるとか、学校の伴奏だけやるとか、何でもいいから、細々続ける時期です。

 

勿論、ペースを落とさず、ちゃんとできる子は、その方がいいですけど、そういう子ばかりではないと思います。

 

私も、それは重々承知していますし、個人レッスンですから、あわせていきます。

練習で来てなくても、一緒に弾いてみよう!と、とにかく、来てくれたらいいのでとします。

 

中学受験ののお子さんは、小5・6年生が忙しいのであって、中学に入ると、実は公立の中学生よりずっと練習できるんです。

 

私立は、様々な場所から通ってくるので、大抵の学校は、部活は17時半か18時には終わります。

学校によっては、16時半には最終下校というとこも。

しかも、勉強は、塾でやる内容も組んで学校の授業内で済ませてしまいますから、公立中の子のように、部活が19時に終わって帰ってきて、19時半から22時まで塾ということがありません。

 

なので、練習時間が取れるので、小学校高学年で細々やっていても、中学から挽回できます!

 

逆に、公立中学に進む方は、小学生までにみっちりやっておき、中学時代が細々時代になります。

 

先程も言いましたが、部活が終わるのがご近所ということで遅い、そのあと塾に行かなくてはいけない、土日も試合や練習があるということで、人生で一番忙しい時期です。

 

ですから、常に練習をきちんとしてく子もいれば、一週間全然弾けない子、ムラがある子、色々ですが、それも私はわかっていて、受け止めます。

 

しつこいですが、体の成長期は、全然やらない期間を作らないなんです!

 

スポーツだって、小さいころからやっていなくてはいけないものは、同じようなことが言えると思います。

 

うちのお教室小さい生徒さんが多いので、これからの進路によって、忙しい時期は変わります。

 

でも、どんなに忙しくても、大変でも、辞めずに教室に連れてきてください!

体調が悪い、今日はテストで時間がないでお休みはもちろんいいですが、ずっと辞めるは弾けなくなります。

 

それから、そこを乗り越えてくだされば、うちの生徒さんは、ちゃんといわゆる名曲、大曲がちゃんと弾けるようになります!

 

発表会をみればわかることですが、みんな同じ状況を乗り越えたお友達です。

 

今年受験を終えて、お教室に帰ってきた、なおふみくん。

神奈川県立の中高一貫を経て、超難関国立大学に現役合格して通われています。

次回の発表会は、ショパンのバラード1番を弾きます。

 

なおふみ君だけでなく、過去には、普通の公立中に行き、地元のトップ高に行き、難関大学にいっている子はたくさんいます。

 

覚えている方も多いと思いますが、かなちゃんも、地元公立中⇒地元都立トップ高⇒超難関国立大現役合格でしたし、

 

ようへいくんも、地元中学⇒地元県立最難関高⇒超難関私立大現役合格でした。

 

今年高3のみなみちゃんも地元のトップ高ですし、どのこもピアノを上手に息抜きにしてきた子です。

 

また、私立も、いま現在は、なつきちゃん・ひなちゃん姉妹としゅんすけくんが行っておりますが、みんな、小学生は細く長く、今は練習曲・バッハ・曲をちゃんとこなしてやってきます。

 

中3のしゅんすけくんは、いわゆる御三家に行っておりますし、部活もきっちりやってますが、ほとんどレッスンも休まず来ていますし、発表会やクリスマス会もちゃんと出ています。

 

みなさんご存じかわかりませんが、上位大学には大体、盛んなピアノ部があります。

東大ピアノの会なんて、音大生が弾くような曲や、音大生でも弾かないような難曲を年に何回も演奏会を開いてやっていたりします。

しかも、在籍数はかなりな数。

 

上位高校に行くと、ピアノをやっていた、やっているという子が沢山いると、いろんな生徒がよく話しています。

 

みんな忙しい時期はちがうだけだし、私もちゃんと心得ていますので、受験というのは本当にある一定の期間だけのものです。

 

音楽は一生楽しめるものです。

勿論なくてもいいものですが、あれば、豊かになるものです。

 

是非、ご家族もお子さんの心が折れそうになっても、辞めれば?ではなく、出来なくてもいいから、先生とお話ししておいでくらいな気持ちで送り出してくださいね!

 

 

 

長尾ピアノ教室

東京都八王子市堀之内

フードワン裏・京王堀之内駅徒歩10分