1月ごろ、この4月に小3になったみおちゃんは、「長尾先生、ピアノ辞める」と言ってきました。
保育園のころは、ピアノに座るのも大変で、なかなか進みませんでしたが、小学校に入って、随分お姉さんになって、ちゃんとブルグミュラーなど弾けるようになってきました。
今回の発表会で弾く、ポップ作曲のかっこう鳥の唄だって、早くから形になって、とっても順調で、随分上手になってきたなと思っていたところでした。
理由を聞くと、「練習が大変なんだもん。。。これ以上難しくなるのが耐えられない」とお返事。
「えぇぇ~、凄く上手になってきたのに」とお話したら、
「だって、もっと難しくなるんでしょ?弾けるようにならないもん」と。
その時は、じゃあ、発表会までは辞めるにしても頑張ろうね!と話して、辞めちゃうのかな~、もったいないなと思っていました。
例えば、他にやりたいことがあって、それをかなり頑張っているからとかならいいんですが、そういう訳でもないので、みおちゃんのために、頑張って続けた方が自信になるだろうなと思ったのです。
3週前くらいのレッスンの時に、みおちゃんが、帰り際に、
「先生、辞めるの止めた!」といいました。
お母さんも、え?そうなの?と聞いていなかった様子。
じゃあ、また話そうねといって、昨日のレッスンの時に、まだお母さんはいらしていなかったので、2人で、みおちゃんピアノどうするの?と聞いてみました。
すると、「辞めるのやめた」と
「だって、続けてたらおねえちゃんみたいに、凄い曲がいつか弾けるようになるかもしれないし。。。
辞めたらまたやりたいと思っても、(枠がなくて)戻れないかもしれないし、戻れても、ピアノ忘れちゃって、前みたいに弾けなくなっちゃうかもしれないから。。。。」と
そんなこと思ってたんだ!と。
みおちゃんのお姉ちゃんのさなちゃんは、音楽の道を目指して、コンクールなどイベントにチャレンジして頑張っているので、お姉ちゃんへの憧れもあるけど、お姉ちゃんみたいになれないしという思いがどこかにあったのかも。。。
というのも、そのあと、「みおみたいに下手な子いる?」と聞いてきました。
「え?みおちゃん下手じゃないよ。そんなこと思ってたの?」
というと、
「だって(先程弾き合いをした小2の子も年長の子も)みおより難しい曲を全然間違えないで弾いてたし。。。。」
と。
「みおちゃん、そんなことないよ、すごく上手になったし、小学校3年生でかっこう鳥の唄は立派だよ、先生はみおちゃん下手なんて思ってないよ。
凄く最近上手になったなと思っているよ!
いつか、続けていたら、お姉ちゃんみたいな曲だって弾けるようになるから大丈夫だよ!」
と伝えました。
昔、うちの下の娘がまだピアノも習っていたころ、同じようなこと言っていたなと思いだしました。
主人は、下の娘は、お姉ちゃんみたいになれないと思って、ヴァイオリンを選んだんだと言っていたっけな。
でも、本当は、ピアノも好きで、伴奏とか練習してやってみたいという気持ちは、ピアノ辞めてからもあって、でも、もう弾けないからできないもん。。。とたまにふてくされていたりします。
みおちゃんも、うちの下の子も、さっぱりしてそうに見えて、本当は凄く繊細なんですよね。
いつも言っていますが、出来る子も出来ない子もみんなちゃんと成長しています。
でも、出来る子はもっと成長しちゃうから、追いつけない気がしてできない子にとっては辛いのかもしれませんね。
そうだとしても、努力は天才に勝るです。
続けていれば、いつか報われる日がするし、私も、どんなお子さんの成長も本当に感じていて嬉しいです。
みおちゃんだって、保育園の時は、ピアノの下に隠れて今日はやらないとか、発表会で弾くのだって一大事でした。
お母さんと笑いましたが、やっぱり、小さいときの練習ビデオを撮っとくべきだねなんて。
その時は、ブルグミュラーが弾けるなんて想像つかないぐらいでしたから。
凄く上手になったんだよ、みおちゃん。
自信もって!
弾ける子を弾けるようにするのは、そんなに大変ではないですが、出来ない子を出来るようにする方がずっと難しいし、そこが、先生の腕の見せ所です。
そして、ほとんどができない子です。
どの生徒さんにも寄り添ってあげなくちゃ!と改めて思いました。
私自身ができない子供だったから、出来ない子の気持ちは痛いほどわかります。
出来ない子だった私が、ピアノの先生やっているんだよ!、みおちゃん!笑
ピアノを見るのが嫌でない限り、頑張って続けてれば、誰でもお花は咲くんだよ!
絶対大丈夫だからね!
発表会は、出来るお子さんも、出来ないお子さんも、主役のステージです。
沢山のお客様を呼んでいただき、沢山の温かい拍手を送ってください!
GW中ですが、1人10人は呼んで、満席にしてくださいね!
頑張りましょうね♡