小さいお子さんのレッスンについて

ここ数年、熱心な方も多く、小さいお子さんを見ることが多いです。

 

夢いっぱい希望を膨らませて、ピアノを始めても、親御さんたちはほぼ全員壁にぶち当たります。

 

特に、小さければ小さいほど。

 

年少さんや、プレの学年で始める方は、必ずと言っていいぐらい、向かないんじゃないかとか、練習させるのが大変でとか、もうやめさせようかとかおっしゃいます。

 

そりゃそうです。

まだ生まれて三年です。

イスにじっと座るのだって大変です。

 

お家での練習はできない方が多くて当たり前です。

 

逆に、出来ている方が、心配なくらいです笑

 

プレや、年少さんの夏休みまでは、音楽に親しむ、出来ても出来なくても、お休みを出来るだけしないでレッスンに通うそれだけで合格です。

 

お家での練習が成立しなくても、レッスンにきて1つでも何か出来たら合格!

それが普通の3歳児です。

 

それなら、何でやらせるのか

リトミックからあがる生徒さんは間を空けずにやった方がいいのか

 

それは、耳を育てているからです。

お子さんは、聴いていないようで、聴いています。

音、リズムをレッスンというより流れているもので構いません。

 

全くやらず、私が一人歌う、弾くも別に無駄ではないんです。

聴くのが大事です。

 

お兄ちゃん、お姉ちゃんのレッスンに、赤ちゃんや小さいときからついてきてる子が、耳がいいのはそのためです。

別にレッスンは受けていませんが、聴いていますから。

 

言葉を覚えるのと同じです。

 

ですから、年少の夏休み明けから、少しづつ座る時間が増えてきて、クリスマス会で発表して、年中の発表会を経験すると、皆さんご存知の通り、みんなちゃんと弾いていますよね。

 

年少でピアノを始めた時とは比べ物にならないくらいちゃんとしています。

 

ですので、問題なしです。

 

リトミックからあがるお子さんは、そのまま続けた方が絶対いいです。

長年の経験上、間違いはありません。

 

ですが、リトミック経験なくピアノからのお子さんは、年少の夏休み明けから年中さんまでの間がいいように思います。

親御さんの満足度が違います。

座っていられる、多少お話も聞ける、頑張れるので。

極力、遅くとも、年長さんまでには始めたいところです。

 

小学生からでも、全然大丈夫ですし、うちのお教室にもそれでうまくなったお子さんはたくさんいますが、耳ができにくくなるのはあるかと思います。

学年が上がれば上がるほど、幼稚園児までに始めたお子さんよりは、音感がつくのに時間がかかってしまう傾向はあります。

 

小学生からは、自分の意志でとか、自分で練習できるというお約束をして始めるメリットはありますが、耳の面では、そういう感じです。

 

年齢の小さい生徒さんは、レッスンに来ればOKで、おうちでの練習は気分がのるときに、でも毎日お声がけはしていただき、やろうとする習慣はつけるようにで、できなくても全く気にされなくていいです。

 

4歳のお誕生日が来たら、頑張ってください。

そこからは、ピアノに座る練習を少しづつ頑張りましょう。

どんどん出来るようになるはずです。

 

あとは、楽器の問題はあるかと思います。

うちのお教室は、1年を目安に、住宅事情に問題がない場合は、生のピアノをご用意くださるようにお願いしています。

 

電子ピアノは、ピアノの形をした全く別の楽器なため、違う癖がつき、上達も望めないのです。

勿論電子ピアノでも楽しみで続けるはできますし、ある程度には弾けるとは思いますが、触った感覚も全く違うため、レッスンでやった内容を再現するのが本当に難しいです。

 

全く楽器を持たずに始められる方は、どうしても、早い段階で何かご用意くださるようですが、逆に、新品でも中古でもご予算に合わせてアドバイスができますので、いいかなと思います。

 

中には、年齢が小さすぎて、続くか分からない、悩んでいるうちに、子供が向かない気がしてきてしまうということも何度かありましたが、そういう場合は、電子ピアノや、中古の安いものを入れていただくでもいいかもしれませんね。

ただ、私だけかもしれませんが、一度入れてしまうと、なかなか買い替えをするのに、腰が重くなってしまうかなと思います。

 

中古は、前のオーナーの使用環境によって全く違うので、値段のわりにいいことも悪いこともあります。

弾ける方を連れていくことが必須です。

誰もいないようなら、私がお付き合いいたします。

 

あとは、正直に言えば、道具は良いに越したことはないです。

値段=腕に結び付くといっても過言ではないです。

 

コンクールを見ていると、やっぱり、グランドピアノでさらってない方は、すぐにわかります。

音の鳴らし方や鳴りが全然違うのです。

ですので、なかなかアップライトの方が、賞をもらうのが学年が上がるにつれて難しくなってきてしまいます。

 

昨年グランドに買い替えられたさなちゃんのお母様が、

(アップライトもいいものだったので)、グランドに変えるまでは違いが分からなかったですが、買ってみたら全然違って、今は本当にわかりますとおっしゃっていました。

さなちゃん本人も、アップライトもまだあるので、弾いてみると、アップライトだとよくわからないことが、グランドだとよくわかると話していました。

 

アップライトでずっと弾いていると、グランドで習った内容をお家で再現できなくてと悩まれる方が大きくなってくると割と多くいます。

アップライトで表現できるのが30なら、グランドは100表現できるといいますが、これは、たぶん、買い替えられた人が一番感じることなんじゃないかと思います。

 

グランド同士でも、サイズ感やメーカーによってやっぱり違います。

家も、あのピアノもいいのですが、子供や生徒さんの上達のために違うピアノもいいかなと思い始めています。

 

ご家庭の環境や、予算に合わせて、その中でベストな選択をしたいですね。

 

 

 

長尾ピアノ教室

東京都八王子市堀之内

フードワン裏・京王堀之内駅徒歩10分