先日の発表会で、結構ぎゅうぎゅう弾きをしてしまっているなと思うお子さんがいて、
それを何とか改善したいなと今週何名かの生徒さんに伝えています。
特に、アドバンスコースにいて、コンクールを受けるお子さんには音質改善すべく一緒に取り組みました。
発表会のゲストの演奏のビデオを見ていたら、素晴しかったです。
まず、1音1音、しっかり抜いて脱力していること。
ペダルが、まるで魚が跳ねているかのように、細かく踏んで、ビブラートペダルをかけていること。
ソフトペダルも駆使していました。
沢山の難関コンクールを制覇して、常に学校でもトップで居続ける秘密がいっぱいあるはずと、
昨日はTVにくぎ付けで見てしまいました。
ペダルは、ツィメルマンも、すごく細かくかけているようですが、
是非発表会ビデオがお手元に届いたら見ていただきたいです。
私の子供のころは、コンクールなんて本当にうまい子だけが受けていて、なんだか遠い存在でしたが、
今は、山ほどのコンクールが世の中に溢れています。
頂点を目指すようなコンクールもあれば、趣味の人の励みになるように高確率で入賞するコンクールまであります。
うちのお教室は、去年からコースを分けていますが、
趣味の子だって趣味としては十分なレベルを保っていると思います。
コースを2つに分けた理由は、とにかく、コンクールは、細かい練習がいるので、
時間も労力も半端ないので、時間が沢山要ります。
うちの教室は、小さい子しかとらないとか、生徒を選んではいないので、
他のお教室から移動されてくる方もいますが、
色んな事が欠けているなと思うことが殆どで楽だなと思うことは本当に稀です。
普通に弾いていても、ああ、良く手をかけてもてもらってたのねはあんまりない感じ。
それでも、半年から1年経てば、随分上手になってくれていると思います。
逆に、うちのお教室から何らかの理由で去って別のお教室に行かれることもあったかもしれないと思いますが、
恐らく、次の先生は非常に助かっているはず。
その生徒さんを見たいと思ってくださるはずと思っています。
それは、私が、特に専門を目指す子などはそうですが、次の先生に可愛がっていただけるようにと育てているから。
どこに出しても恥ずかしくないように大事に育てているから。
極力、オーソドックスに、必要なことをわかりやすく伝えているつもりです。
たった30分の時間で、生徒をうまくしていくのは結構技がいることと思います。
昔、私が町田から堀之内に引っ越してきたときに、そのままこちらまで通ってくださっている生徒さんもいますが、
車の運転や距離を考えて近くの別のお教室に変わられた方もいます。
でも、どのお教室でも、いい先生に習っていたのねと言っていただけたようです。
やっぱり先生に習いたかったなと言っていただくこともあります。
有難いことです。
世の中には色んな教室があります。
ヤマハでは、常にそんな話が飛び交っています。
相模原地区は特に、
大変お月謝が安い教室で5000円なんて教室もあるでしょうし、
生徒さん大募集中で、好きな時間を選べるお教室が沢山あると思います。
この辺りもそうかもしれないですけど
ご家庭によって考え方は色々。
学校ではないから、レッスンの質はともかく、お月謝の安さで選ぶ人、
逆に、お金ではなく、先生の質で選ぶ人、
距離で選ぶ人、
時間で選ぶ人、
色々でしょう。
うちに通う方がもし、お月謝の安さや時間帯で考えられたとしたら、
他の教室に移って満足することは結構難しいのではないかと思います。
お月謝が安いから仕方ないかとか、いい時間帯だから多少のことは仕方ないかとか、
ある程度妥協して納得というのはあっても。
それは、これだけお互いにつながりがあって、刺激し合える仲間がいて、
みんなで作り上げる発表会やクリスマス会がある教室はあまりないと思うからです。
またレッスン自体も、30分という時間の中で、できるだけ無駄なく、要点を伝えるようにしているので、
これも結構教える側としては難しいことです。
20年、私のスタイルはなにも変わっていないと思います。
時代の流れで、いろんなものが高騰して、15年同じでやってきて流石に限界と、
お月謝体制や維持費を変更させていただいたことがありますが、それ以外は。
それも、今回コースを2つに分けたので、これ以上はないと思います。
教室が維持できればそれでいいと思っています。
私に出来ることは、とにかく、子供たちに多くを与えることです。
ピアノだけでなく、学校生活のことも良くみんな話してくれます。
子どもの変化をしっかりキャッチして、健やかな成長を見たいと思っています。
いつも、生徒さん方には、時間帯やレッスンにおいて、本当に沢山ご協力いただいてありがたいと思っています。
うちの生徒さんの保護者は本当に、皆さん人間ができた方で、
いろんなお話をお聞きしてこちらも頭が下がります。
私の至らないところを沢山カバーしていただき、本当にありがたいです。
お子さんを預けていただき、感謝申し上げます。
今年の夏もコンクールにチャレンジするお子さんがいます。
ベストを尽くせるようにしっかりサポートしていきたいと思います。
まずは、音質改善から。
頑張りましょう。