娘が作曲をやっています。
音大の中で作曲科はどんな位置づけなんでしょう?という方いますよね。
作曲科は、勿論自分で演奏するより人に弾いてもらうことが多い科ですが、
ピアノ科以上にピアノが弾けなくてはダメなんです。
実際、作曲科の方でピアノが上手な方は、沢山います。
どちらかというと、学問の世界なので、理論も大変複雑だし、私のイメージでは、かなりオールマイティな人が行くイメージです。
色んな楽器を極めた人が、やっぱり、理論や作曲家の考えていることを知るために、作曲を勉強するのもそのためです。
娘の先生のレッスンに初めてお邪魔したとき、頭の回転の速さ、情報量の多さに圧倒されました。
ピアノの先生とはまた違う観点で見ていらっしゃるので、それもまた新鮮ですし、内容が深くて素晴らしくて、
娘以上に私が勉強になっています。
こんな先生に大学時代出会いたかったと本当に思うぐらい素晴らしいレッスンですし、授業もそうだったようです。
本当に贅沢なレッスンです。
先生もピアノがすごくお上手で、なんでも、弾きながらいろんな曲の解説をしてくださいます。
コンクールの審査員も沢山されているのですが、作曲家ならではの意見がうかがえてそれも面白いです。
今回のクリスマスコンサートでも、娘にアレンジを頼みましたが、
何を聴いても即興で伴奏を付けて弾けるので、楽譜が要らない便利な耳です。
私は、出来ません。
自分でアレンジをするから、どこまでも難しくできるので、逆に、簡単にする方がずっと難しいです。
その上を行くのが指揮科です。
作曲を勉強して指揮科に転科するかたもいます。
オーケストラで演奏されるすべての音を把握して勉強しなくてはなりません。
藝大では、1学年2人しか入れないので、リアルポケモンですね。
作曲科、指揮科は育てるのが大変なので、大学の中でも、主要な科だと思います。
勿論、ピアノや弦や管の方が、演奏ということで、世にでますから、華もありますし、何をしているか分かりやすいのですが、
本当の意味での勉強は、作曲科は凄いところです。
作曲された曲の形式、ハーモニー感、旋律など、作曲家のこだわりが見抜けるようになりますからね。
なかなかピアノだけやっていてもそれはできないです。
娘は、小さいときからピアノをすごくやってきて、あんなにピアノが弾けるのに何で作曲?と聞かれることもありますが、
そんなわけで、作曲科にいくなら、ピアノ科以上にピアノをがんばらなきゃいけないので、大変なんです。
作曲もピアノもどっちも中途半端にならないように頑張って欲しいです。