親の願い

最近、歳をとったのか、丸くなっていっているのか、子供たちを見ても生徒さんたちを見ても思うことがあります。

 

私が結婚、出産をする前、若くて情熱の塊でした。

とにかく、生徒さんたちをうまくしなきゃ!って自分の全てを生徒さんにぶつけていたから、

生徒さんたちは、みんな上手かったし、厳しかったかもしれないけれど、凄く絆も深かったと思います。

 

上の娘を妊娠中、産まれてくる子の性別は最後まで聞きませんでした。

私は、女の子が欲しくて、主人は男の子が欲しかったので・・・。

産まれてくる瞬間までは、とにかく、どちらでもいいから元気で産まれてほしい、それだけが親の願いだったと思います。

 

ところが、産まれたら、母乳が足りなくて、常に泣いている娘をみて、どうしていいか分からなくて、寝てくれ~ばかり思っていたし、

なかなかハイハイをしない、歩かない、なんでかな~と次の段階では思うし、

1歳を過ぎて、近所にお友達ができると、幼稚園に入園するまで遊ぶわけですが、おもちゃを貸せないとか、

イヤイヤ期に入れば、こだわりが強くて大変とか

その都度悩みが尽きないわけで・・・。

 

元気に産まれてくれたらOKな望みなんて遥か彼方ですよ笑

 

大きくなってくれば、ピアノの練習で何故できないとか、なんで弾けないとか、ものすごく厳しくなるし、

下の子は、放置で育てられて、しかも、全然言うことを聞かないため、小3ぐらいになると、

勉強で怪しいところがあってびっくりして、何故にできない・・・と思ったりとか。

 

子どもは、親の期待に応えようとしますよね。

そのために、実際は、そんな気がなくても、頑張ると言ってみたり…。

 

産まれた瞬間は、元気に出てきてよかったとそれだけが望みだったのに、

日に日に要望が増えていくわけです。

小さい頃は、特に、どんな道に進むか分からないから、熱を入れてしまう。

もう、うちの子供たちの年齢ぐらいになれば、何となく、好きなことも、未来も程度も見えてくるので、

トーンダウンしますけど・・・笑

 

今の子供は、忙しい。

昔のように、外で遊ぶが主流の子が少ない。

小4ぐらいから、中学受験のために、塾通いする子もめずらしくないですし、

私の子供のころの、ピアノ生活とはだいぶ違うと思うのです。

 

そんな中、生徒さんたちに、どう接していくのが一番いいのか凄く考えます。

私の中では、趣味でも上手にはずっと変わらずにあるポリシーです。

私の中では、小6までにどれだけ上手にできるかがかなりテーマなんです。

中学生は本当に忙しい。

そこを乗り越えて、ピアノをなんとか続ければ、うちにいる大学生のような趣味でも本当によく弾く子たちになります。

長い目で見て、ずっとピアノが生涯の友となるように、別に音大にいかなくてもいいわけで、

そんな子を育てるには、どうしたらいいか、1人1人全然状況は違うので、親御さんと一緒に考えていきたいです。

 

辞めるのは簡単です。

続けるのは、本当に大変です。

ピアノは、努力も忍耐も必要ですし、いつも言うように、本番だって、テストのように消しゴムで消せないですから。

一発勝負ですよね。

でも、ほんとうに、それを続けているとその子の生きる力になります。

下の娘を見ていて、上の娘より、そういった経験が乏しいので、ちょっと大変だなと思います。

 

先日、中学受験を考えてピアノを辞めた生徒さん親子に会う機会があって、

下の娘の経験から、もう一回ピアノ始めたら?と本気で聞いてしまいました笑

ピアノは、両手を別々のことをしながら弾くので、頭には絶対いいです。

べつに音大に行くわけではないですから、全然細くていいのですが、なんだか、やっぱり、ピアノをやっている子は違うなと思います。

ヴァイオリンは、凄く難しい楽器ですが、単旋律なので、

趣味で頭を使うという作業ではピアノの方が大変だと思うので、効果はある気がします。

 

中学受験を考えたり、中学に入ったら、部活勉強どうなのかな?とか、

高校、大学と受験がある中、趣味でピアノを続ける子がどうしていくのがいいのか一緒に悩みたいと思います。

是非、悩んだらいつでも相談してくださいね。

 

折角始めた習い事です。辞めるという選択肢ではなく、続ける選択肢を考えていけるよう、サポートしたいです。

 

親御さんには、期待はたくさんあると思いますが、子供の人生が豊かになれば嬉しいですよね。

やってムダなことなんて一つもない、例え失敗しても、その子の人生の足しに絶対なると思います。

 

なかなかお家で自分でやるというのが難しいのが、ピアノです。

勉強は独学も出来ますが、やっぱり、先生に習うようには弾けなくなると思います。

また、お家で親御さんだけがみるも本当に難しいのも芸事です。

親子は、なあなあになりますから笑

上の子は、私が最初ピアノを教えて、全然適当になるので、同学年のこよりピシッと弾けるようにならず、

やっぱり、親以外にちゃんと意見してくれる人が必要と、年中からつけました。

先生がご病気になって、先生と一緒に八巻先生にも見ていただくようになるまでの2年間は私とだけだったわけですが、

専門の私でさえ、やっぱり、親子はダメだった。

理由はいろいろありますが、上手くならなかったですね。

一番大事な時にまずかったなと思います。

 

下の子は、年長までピアノは私が見ました。

ですが、もう上の子で疲れていたので、年中のときに、私もよくわからないヴァイオリンをやらせました。

ピアノは、3年間八巻先生に見ていただきましたが、トータルでみても、私は、最初から本当に適当だった。

いい手をしてたんですけどね。

親子だから、まいっかとなってしまって。

 

上の子、下の子それぞれで実証済みです笑

練習しないのに、先生に申し訳ないとか、お月謝がもったいないとか、色々思われるのは承知でお願いしますが、

例え、大して練習しなくても、うちにいる大学生のようにしますから、

どうか、お家で是非励ましていただきたいと思います。

 

いつも言ってますが、1つのことを長く続けたは、最大の武器になります。

 

多分、どの親御さんも生まれるまでは、元気に産まれてくれたらが絶対願いだったはず。

その子供が、ピアノをちゃんと続けている、そう思えば、すごいことですよね?

どうぞ、温かい気持ちで、応援をしてあげてください笑

 

そんなわけで、いつも言っていますが、ピアノを続けている状況は色々です。

音大を目指している子は、ものすごく必死だし素晴らしいと思いますが、

同じくらい、趣味で続けている子だって素晴らしいんです。

クリスマスコンサートは、すべてのお子さんにスポットが当たるようにと出番を多くしています。

是非温かい拍手を送ってくださいね。

そして、お子さんの成長をみんなで楽しみましょう!

 

 

 

 

長尾ピアノ教室

東京都八王子市堀之内

フードワン裏・京王堀之内駅徒歩10分