新小5以上の方は、ほぼ先週までに、小4までの方は今週発表会の曲を決めております。
前回の発表会を踏まえて、
今年は、テストやコンクールなどの本番を控えている方以外は、
適正なものを1曲弾いていただくとしています。
もし、早めに仕上がりましたら、どんどん普段の本も並行して進めるとしたいので。
ご理解ください。
今回高学年以上の方は、いつもの年より、落ち着いた感じで決めました。
今の中1の皆さん、小学生の時は、ブルグミュラーやソナチネの感じでごくごく普通の趣味のペースの子たちでしたが、
発表会の選曲を見ると、
ドビュッシー:ベルガマスク組曲プレリュード
ショパン:プレリュードから2曲
ショパン:華麗なる大円舞曲
ベートーヴェン:ソナタ悲愴第3楽章
ラヴェル:ソナチネ
ともう大人が弾く立派な曲が並んでいます。
忙しい中学生ですが、こうやって成長していくんだなとかなり感慨深かったです。
ちょっと泣いちゃいそうです。
本当にそうなんですが、小学生で辞めたらソナチネレベルですが、ここを踏ん張るとこうなるんですよね~。
緩くやっていても。
そして、高校生になると、スケルツォやバラードなんかが並んできます。
それは、もちろん、体が大人になり、習っている年齢も長くなってきたからというのもありますが、
心も成長しているから弾けるんです。
こういった曲は、大人だって弾く立派な芸術作品です。
子どもの時にしか弾かない、コンサートでは並ばない曲ではなく、
大人も弾く、コンサートでも並ぶ曲ですから。
心が成長しないと弾けないところも沢山あります。
ですから、中学生なら中学生なりの演奏をしたあと、またいつか数年後弾いてみると全然違う演奏をします。
その年齢のベストな演奏をしてくださればと思います。
中学生以上の皆さん、頑張ってください!
継続は力なりです!
応援しています!
さて、現在決めている小学生の皆さんですが、予想通り、ちょっと大変です。
うちの教室の小さい子たち、わりとよく弾くので、年齢より常に早く難しい曲を発表会では選び続けています。
そのため、小3の子たちは、曲の選曲の候補としては、ショパンのワルツ辺りが並んできます。
ですが、さっきの話のとおり、もう芸術作品なんです。
譜読みも出来るでしょうし、弾くはできます。
ですが、内容は深くまでたどり着かないと思います。
ですので、中学生からが細く長くでも重要で、心が成長している分、内容に取り組んでいけるのです。
コンクールでは、その内容を良くしないと入っていかないので、
膨大な時間と練習が必要になるので、大変なんです。
だから、コンクールを受ける子は、本が進んでなかったとしても、上手くなっていくのです。
内容の突っ込み方が全く違うので。
なので、コースを2つに分けているのです。
趣味の子でも同じように弾くは弾きますが、内容を詰めるということは、
生徒さんも、私も大変だからです。
私の中で、ショパンのワルツ、シューベルトの即興曲、ドビュッシーアラベスクやベルガマスク組曲あたりは
早くて高学年、中学生以上が適正だと思っています。
キラキラ星変奏曲も、4年生ぐらいで弾いたりしていますが、
あれは、例えば、桐朋の音高の試験の課題曲にもなったりするんですよ。
つまり、それくらい内容もあり難しい曲なんです。
学年内で競って、お友達がこのレベルを弾くならうちもこれを弾かせたいみたいなのは、本当に違うと思います。
どの曲だって、作曲家がつくった芸術作品です。
ソナチネだってきちんと弾こうと思ったら本当に難しいです。
ショパンのワルツレベルの曲を小4で弾くお友達には、
この曲は高学年以上が適正で、速いテンポでは弾けないかもしれないし、弾くだけで精一杯になって、
内容までいかないかもしれないと必ず伝えています。
手さえ届けば、譜読みは出来るだろうし、弾くには弾くと思いますが、内容が伴わないので。
ですので、無理して今弾かなくても、数年待って内容よく弾く方が私は良いという考えです。
例えば、キラキラ星変奏曲は子どもの弾く曲とおもって、高校生や大人が弾くのは恥ずかしいなんてことは本当に大間違いです。
芸術作品は、こどもから、大人のプロのピアニストまで色んなひとが弾きます。
この学年でこのレベルを弾かないと落ちこぼれてるとか、負けてるとか、そういう考えは間違っています。
その時その時の年齢や状況の中で、ベストな演奏をするを目標にしてください。
人と比べることは、無意味です。
今日・明日決めるお友達も、そこを良く考えて決めてください。
それから、現在は、譜読みも出来るだろうし、弾くには弾けると思うけれど、
内容は伴わないかもな~ということはお伝えしたうえでGOサインを出してますが、
反対をするときは、手が届かない時です。
意欲とかそういうことではなく、弾き切れないものはヘタに聞こえますし、今何もやらなくてもと思うからです。
例えば、手が小さくて和音が抜けてしまうのに、和音の速い曲だったり、
オクターブが届かない、あるいはギリギリなのに、オクターブ的、オクターブ分の和音をばらして動く曲だったり。
ですので、真夜中の火祭・ワルツエチュード・小さな黒人とかは、小3以上が適正の曲です。
小さな子には確実に反対します。
良い例が、モーツァルトのトルコ行進曲です。
今年は希望者がいませんでしたが、例年中学生以上にしか私は渡しておりません。
オクターブがギリギリだと、あの曲はオクターブをばらして弾くので弾けないのです。
オクターブに余裕があって弾ける曲です。
昨年娘が3年ぶりにピアノ復活で小5弾きましたが、いいよと言ったのには、訳があります。
娘は、ヴァイオリンをやっているため、左手が右手より1関節分大きいのです。
オクターブはかなり余裕でした。
そういう子はGOサインを出します。
うちの教室は、難しい曲を無理して並べる教室ではないです。
発表会はコンクールではないので、人と比べる場ではありません。
むしろ、きちんと地道に弾いてほしいです。
私の想いとかけ離れていく最近の傾向が気になって書かせていただきました。
それから、クリスマスコンサートに関しても、
先程のブログにも書いたように、年に二回の発表会ではありません。
クリスマスコンサートは、クラスコンサートです。
その時にさらっているものを弾いてくださいというスタイルです。
ですから、曲は被ってもいいとしますし、早くから曲も決めません。
普段の本も出来るだけ進めてほしいですしね。
また、いろんな経験を積んでほしいという場です。
歌を歌ったり、アンサンブルをしたり。
純粋に楽しい会にしたいと思っています。