最近雨が多いですね。
GW明けの五月病が有名ですが、今は、9月病というのがあるらしくて、
夏休みの疲れやストレス、新学期で生活のペースを戻さなくてはいけないというのと、昼夜逆転している子も多くて、体調が悪くなる子が20代では7割ほどらしいです。
うちの下の娘は、常に面倒くさいが口癖になりつつあります。
勉強も、部活も、学校も、何でも面倒くさい。
中2あるあるですけど、娘の学校は受験もないので、中3になっても続く。。。。
生徒さん達見ていても5月すぎて6月ぐらいと、9月はピアノも何となく面倒くさい時期にいるかも。
そんな中、昨日中2のピアノ男子のれおくんとお話ししていた時のこと。
れおくんも常に面倒くさいが口癖。やりたいこともないと。
それで、進路も悩んでいる様子で、気にして色々好きそうなことを見つけるべく会話を少し毎週しているのですが、
昨日、ピアノだけをず~っと弾いてればいい学校ってないのかな?とボソッ。
ピアノだけは嫌じゃないし、音楽は面白そうと。
でもピアノで音大に行く感じでもないし、男の子なので食べていかなくてはなりませんから、
そっかぁ、音楽でも、音響とか舞台とか、編曲とか色々あるんだよと少し知恵を。
私の昔の男の子の生徒と偶然先日ヤマハで再会したのですが、その子、洗足音大に行っているんですと。
その子は、お姉ちゃんのバレエ教室にあわせて、都心の塾に通うため、ピアノは辞めていたのですが、中学からギターをやっていたそう。
え?何勉強しているの?と聞いたら、音響とかのマネジメントの方に進んでいるそうで。
ご両親お医者さんだったので、そっちに行くのかと思いきや、お姉ちゃんも洗足にバレエで行って、お姉ちゃんに進められたとのこと。
何があるか分からないですね。
小学校高学年から高校生は色々面倒くさくて何とか続いている子も正直に言えば多いですが、どこで何がつながるか分からないし、
根本は嫌ではないのですよね。
でも、何となく、部活や勉強がとか、親御さんの方にしたら、練習しないならお月謝もったいないしとかでなんとなく、もういいかな的に辞めてしまうのですが、
私も親ですからわかりますし、現在、下の娘の面倒臭い病につき合っているのでよくわかりますが、大人になれば絶対あそこでなんとなく辞めなきゃよかったなとなるはずですからね。
上手い下手ではなく、ずっと続いたものとして人生の財産になりますから。
ピアニストを育てたい訳ではなく、私は、をやりくりして続ける努力の出来る素敵な大人になる子を育てたいので、
どうぞ、お家での攻防、頑張ってください!
とはいえ、中には音楽の道を目指して動き出す子も。
藝大・藝高をめざしたいというお友達。
親御さんにも迷いが沢山あって、まずは、藝大系の先生に月に1回習ってみようということになりました。
そちらの先生には娘も1度、レッスンしていただいたことがあり、先日、ご挨拶をしてきました。
藝大ねえ、なかなか思うようにいかないことが多いからなぁ、、、、と先生。
きっと先生の生徒さんで目指して散っていった子もいらっしゃるのでしょう。
私もその先生に習っていた子たちを何人か知っていますが、親御さんのサポートは凄かった。
お子さんもですが、親御さんも大変ですからね。
お金の面でも精神的なサポートの面でも。
それでも叶わないことが多いのでしょう。
藝大は国立で、学費自体は確かに私立の4分の1ですが、そこまでは、他の音大と同じく大変な額がかかります。
ひょっとすると、レッスン代の額や下見の先生などの関係でもっとのような気がします。
音大へは、防音室に良いピアノ、1回数万円のレッスン代、季節のご挨拶(お中元お歳暮)、コンクールのたびに菓子折りと数万のお礼を包む、受験のお礼は10万単位とかかります。
ピアノの先生だけではなく、ソルフェージュなどもろもろの先生方にもですから、大変です。
先生にどこかに出向いていただいたら、お車代も必要になります。
結婚式を考えたらお分かりになるかと思いますが、上司や恩師、お世話になったお友達のお車代は実費でお渡しはあり得ませんので、同じくたとえ数百円の交通費だったとしてもその時間を空けていただいていますし先生にするものですから、5000円を切ることはありません。
当然、レッスンも銀行に行って新札できれいな封筒でご用意。
今は100均ができてラクになりましたが、私が学生の頃は〒枠のない白い封筒をさがすのが大変でした。
これは、どこの音大に行ってもおんなじですので、お子さんもですが親御さんのサポートも重要になってきます。
音大に行く親御さんには必ずこれはお話しします。
みんな、ビックリしますが、これが現実で、これをやってくださいねなのです。
当然、私もこれまでの先生にやっています笑
中には、音大に行くような方でも知らずにやってない方も当然いらっしゃると思います。
話をしてビックリされるということは、私が話さなければ知らずに過ごすことになりますから。
先生への気持ちの問題ですが、それでは済まない暗黙のルールは存在します。
ですので、普通は同じ門下の先輩の親御さんが教えたり、紹介する前に先生はお話をして恥をかかないようにします。
まだ、東京に住んでいる人は良いのです。
これに、毎週飛行機や新幹線に乗って時間とお金をかけてレッスンに皆さん来るのですから。
高校からくる子は、親御さんや家族も一緒に引っ越しなんて結構普通にあります。
たぶん、どこの世界でも、あるのではないのかなと思います。
スポーツでも、バレエとかでも。
遠征のコーチの渡航費用や滞在費、当然指導料とか、もっとかかるのでは。
試合のたびに登録料もかかるでしょうし。
もちろん、楽理だったり、環境創造みたいな科に行かれる方は、勉強の部分が大きいので違うかと思います。
ガッツリ実技の腕前で行かれる方はこうなります。
先生方もそうやって通ってきた道ですしね。
それでもね、親ですから、どんなことをしても子供の夢の為にサポートしてやりたいとなるのですよ。
スポーツ選手バレリーナ、音楽家の親御さんは皆さんそうなんだと思います。
考えたらきりがないし、ものすごくセレブでもない限りは、必死だと思いますよ。
だからこそ、腹をくくらなければなりません。
以前音大に行かれた生徒さんのお母様は、看護師さんでしたが、日勤のみだったところ、夜勤もいれたり、職場を変えられたりしながらサポートしてました。
本当にいつも火の車で、疲れて死にそうですとおっしゃりながらも頑張っていらした。
うちの母も、同じく夜勤もいれて音大を卒業させてくれました。
皆さん苦労してました。
学歴的に、偏差値的に東大を目指す適な感じで藝大を目指すのは私は反対です。
藝大でやりたいことがあって目指すのは良いと思いますが。
藝大という学校は、自分で動かないと先生がどうにかしてくれる学校ではないので。
藝大に入って下手になってしまったというのはよく聞きます。
それまで、手をかけてもらっていたから上手だったのに、だれもサポートしてくれなくなったら自分で出来ずに落ちこぼれていくみたいな。
私立は手厚いですからね。
藝大にはいってこうなりたいというビジョンがあって行かれることをオススメしたいですね。
娘も、大学をどうするか高1の時に一時期迷っていたことがあります。
藝大を受け直そうかと。
高校は、先生と、近い所でと選んだので。
既にやっている内容的にも藝大も全然間に合う感じでどうしようかと。
でも、性格的なことと、藝大に入るとなると、藝大に入るためだけの勉強を2年間しなくてはいけなくなる。
今の学校は、7年大学という感じで、のびのび高1から大学生のような高度な勉強をしているので、やっぱりもったいないなと辞めました。
代わりに、本人の中で、ピアノも一緒に卒業しようと最近は思ったのでしょうけど。
もともと、娘の学年は、藝高を蹴ってきた子もいますし、有名音楽事務所に所属していたり、日本音楽コンクールや国際コンクールで入賞している子もいたりと、学生コンで入賞はゴロゴロいてそんなに目立たないぐらい優秀なので、環境はいいとは思います。
娘の学校は高校から海外のコンクールやセミナーに行けますが、藝高では、出席日数と入試のおかげでそれは叶いませんので、考え方で上手い子ほど藝高に行かなかったりします。
藝大は美術もあるし、入ったら絶対楽しい部分も多いと思います。
でも、性格や、タイプであうあわないをみて最終的には選んでほしいなと私は思っています。
私は生徒さんに、幸せな音楽生活になって欲しいと願っているので。
どんな道にいっても応援しています!